健康に最重要な自然運動

運動はふたつに大別されることを前ページでご紹介しましたが、体内地動はそのうちのひとつである自然運動に当たります。

時間はもともと存在するのではなく、宇宙のみならず生命でも自然運動によって生まれているのです。

宇宙の自然運動はよく知られていますが、体内地動としての自然運動はほとんど知られていない、というより具体的に提唱したのは当方が世界でもおそらく最初です。

しかもこのような自然運動が健康に最重要なのです。なぜならこのような自然運動は受精時から続いていて生命の時間を生み出しており、このような活動が停止したら我々はいっときも生きていることができないからです。

言い換えれば、受精に始まる自然運動はその個体に限って見れば反復はせず秩序面に属します。対して反復する心拍や呼吸などの自然運動は調和面に属します。そして調和面である心拍や呼吸も秩序面である自然運動が土台にあって成り立っているのです。しかしながらこのような関係性はこれまでの医科学から軽視されてきました。

ところで秩序面の自然運動は個体の基本が形成されるまでと、形成した後では形態が異なります。バイオスターの運動する体内地動は個体の基本を形成した後の形態です。

個体の基本を形成するまでの運動形態については「三位一体の時間・運動・エネルギー」のページをご覧ください。

時間が運動によって生まれているとの観点は哲学や物理学にはよくあっても、医学や生物学にはこれまでほとんどありません。ところが数少ないながら山口大学 時間学研究所のHPにそのような観点が記載されていましたので、以下にその一部を抜粋しご紹介します(赤色は当方による)。

「他方、時間の研究は、自然科学をリードしてきた領域であるばかりでなく、別の側面をもつ事実も力説しておかなければなりません。それは、時間が動き(運動)とともに生起するということであり、それは人間の生活における行為や活動、さらには生命そのものに関わっているということです。人間は、生や死について解釈と説明を行ない、意味の世界(たとえば宗教)を広げてきました。時間という概念は、生命科学や地球科学、社会科学や人文科学など、すべての科学において無視できないものになっています。」

 

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