疾患は10分の1まで減らせる

 疾患を減らすことのできる割合は子供と大人ではかなり相違があります。体力や免疫力などが未熟な小さい子供の疾患は大人よりも予防対策が難しいですが、大人の疾患は適切な予防対策を講じれば10分の1まで(9割)減らすことも可能です。

 しかし人間社会は重大な真理を見逃し形成されてきたため、このことに気づかないと大人の疾患は適切な予防対策を講じることができません。

 その重大な真理とは時間の本質です。人間社会つまり我々は時間を独立した存在として考えることに馴らされていますが、自然界は時間と空間が対となった時空として存在します。宇宙はもとより、我々生命も内部は基本的にひとつの自然界です。

 そもそも人間社会は宇宙や生命が存在し成り立っている特殊な世界です。にもかかわらず人間社会が特殊な世界であることになかなか気づきにくいのは我々が当事者(人間)であるからにほかなりません。

 時間を独立した存在として考えることは物事や現象の理解、生活をする上では一見便利ですが、自然を本質から理解する上ではむしろマイナスであり、自然の一部である生命を本質から理解することにもマイナスとなり、さらに健康にもマイナスの影響を及ぼしているのです。

 つまり時間は自然界では空間と一体であり、単独では存在し得ません。時間が単独で存在するのは人間の概念上だけのことです。言い換えれば人間社会が特殊な世界であることに他なりません。

 人間社会は確かに文明・文化を発達させ、この地球上に他の生き物ではなし得ない特殊な世界を作り上げてきました。と同時に、自然発生以上に病気を産生してきてもいるのです。その一番の要因は時間認識が自然から見て誤っており、重大な真理を人間社会が見逃してきたためです。以上を踏まえないと大人の疾患の根本的で適切な予防対策を講じることはできません。

 もし国が国民の疾患を減らそうと真剣に考えたなら10年で半減、20年で8割減、30年で9割減も不可能ではありません。そのためには人類が有史以来築いてきた枠組みから見直し、思い切った改革もいとわない決意が必要です

 しかしそれは現実には非常に困難です。したがって個人的には国の姿勢が変わるのを待つより、自ら発想を転換することによって自身の疾患を大幅に減らし健康で生きる道を選択するのが賢明です 

 

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