知られざる生命場

 自然運動である体内地動への「気づき」が健康増進に最重要であることを前方のページで触れました。

その上、以下の諸ページにてご紹介しているように体内地動が生命活動全体においてどのような位置づけにあるか、への認識や気づきが健康増進をより確かなものにします。

バイオスターの運動している生命の「場」が生命場(せいめいば)です。

 生命場は遺伝子と個体の中間的存在として大変重要なのですが、医学分野の専門家も知らないか軽視しています。

 生命場の電気的(あるいは電磁気的)特性は化学的特性と互換性がある(相転移する)のです。したがって生命を化学面から研究しているひとも生命場の特性は大変重要なのですが(特に生命のダイナミック性の解明に)、ほとんど着目されていません。

 生命場の重要性をいち早く説いのがアメリカ・イエール大学の医学者、ハロルド・サクストン・バー氏(18891973)です。つまり生命場を発見したのはバー氏が当方より先でした。しかし体内地動は当方が1976年に発見した独自のものです。ただし温故知新です。

 化学と物理学は学問としては対等の関係にあります。しかし自然現象あるいは科学的な枠組みとしては物理学に包摂されているのが化学です。つまり時間と空間という物理の枠組み内で化学変化は起こっており、化学だけでは全体像は明らかになりません。特に生命の全体像を明らかにするには生命場に着目することが必要不可欠です。試験管やシャーレでいくら化学変化を究明しても生命の個体としてのダイナミック性は見えてこないはずです。

 生命は個体を生きたまま丸ごと(マクロ的に)とらえて初めて見えてくる現象があり、体内地動はそのひとつです。しかも体内地動は長期的視点がないと見えにくい生命活動ですから、いついつまでに成果を出さなければならない研究や、限定したテーマありきの研究では行き着かなかったでしょう。当方が体内地動に行き着いたのは主宰者・柏井の突然の大病をきっかけにした少年期から期限のない自由研究であり、なぜ突然大病をしたのかの謎解きだったからです。

 

次ページ   前ページ