認知症予防は伝播する!

超高齢社会に入り認知症の多発が深刻な社会問題になっています。殊に発症の多いアルツハイマー型認知症は原因が不明とされ対策も混迷していますが、発症の根本的背景に、身体系の時間に見合うだけ精神系の時間を生み出す条件が人類の進化上整っていないことがあげられるのです(体内地動に基づく当方の発見)

つまり長生きになったことは身体系の時間の伸長を意味し、それに見合うだけの精神系の時間を生み出す必要がありますが、進化上かなりの負荷がかかります。この負荷を軽減するにはできるだけ若いうちからの心得が重要です。

脳は情報網として網の目を張り巡らすごとく状態をなしていますが、この網の目がガチガチではなしに、柔軟であることが高齢になったときの負荷を軽減し、認知症やガンをはじめ多くの疾患を予防することに通じます。

脳の網の目を柔軟にする一助として坐禅、ヨガ、瞑想法、内観法、自律訓練法などの実践があげられます。また次ページの「脳バリアの風通しを良くしよう」も同様の目的です。

 認知症は伝播しませんが、当方の説く認知症予防は伝播する性質をもっています。体内地動健康学により一人でも多くの人に認知症予防が伝播したらとの思いと同時に、そのような社会に一歩でも近づいたらと情報発信しています。

 因みに65歳以上の10人に一人は少なくとも発症すると言われる認知症に鑑みたとき、当方の親しい知人、友人、親族などに認知症が10人以上発症していて当然のところまだ一人も発症していません。当方の目指した伝播による認知症予防の効果が出ている証と言えます。

 なぜ当方の説く認知症予防が伝播する性質をもっているかですが、従来の予防は食事や運動(exercise)が主ですが、認知症の予防は精神系の健全性や心のもち方・考え方が重要であり、とりわけ内なる世界観である生命観が重要なのです。

 世界観と言えばこれまでは宇宙観をはじめとする外なる世界観が一般的です。宇宙観は天動説から地動説に大きく転換した歴史があります。

 ところが内なる世界観である生命観は歴史に残るような変革は遂げておらず旧態依然としています。この影響が超高齢社会に入り、とりわけ認知症を多発する背景にあるのです。したがって内なる新しい世界観に転換することで認知症予防に効果を発揮するとともに、このような転換は伝播する性質をもっているため、当方の説く認知症予防も伝播する性質をもっているのです。

 

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